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世界には１０億もの人が貧困に喘いでいます。
ふさわしい住居、医療、教育ばかりか、食べ物や水や燃料さえ満足に
得られない状態です。
ボリビアのＰとＫは靴修理をしており５人の子供がいます。日干し煉瓦のあばら家の一室を借りています。トタン屋根からは雨が漏り電気もありません。学校は生徒が多すぎて机が足りません。炊事や湯沸し用の薪は１０㌔も歩いていかねばなりません。Ｋは言います「家にトイレがないので、川まで下りていって用を足します。その川で水浴びもすればごみも捨てます。子供達はよく病気になります」
この状態よりも劣悪な環境の方が大半なのです。
しかし、５０億以上の人たちは恵まれています。その内でも特に富裕層は繁栄を享受しています。
貧困を生まれながらに背負った人で、そこから這い上がることができる人は稀といわれています。
人間には人類社会の不公正を正す能力を、
持ち合わせていないのかもしれません。

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